皆さま、こんにちは。
前回に続きレストラン リューズの
美味しいお料理です。
(→前回の記事)
フォアグラのお皿の次は、、
アルバ産 白トリュフと
セップ茸のラヴィオリ
軽やかな栗のエキュームを添えて
白トリュフの濃く、深い香りが
うわっと広がり、鼻腔をくすぐります。
黒トリュフよりもギュッと凝縮され、
それでいてより洗練されている
この香り高さは
白トリュフならでは。
その香りにつられて開ける
赤ワインはこちら
1961年 AUVENAY
(造り手:ルロワ)
まだルロワが
ネゴシアンの時代のものです。
透明度が高く
茶の強い、綺麗なガーネット色。
セミドライのいちじくに
熱を入れた野生のチェリー、
薔薇などのドライフラワー、
そしてスパイスの香りがふわり♪
とてもシルキーで紅茶の
ニュアンスがあり、ダージリンの
ファーストフラッシュのような
深いけれど軽やかで、
透き通った味わい。
白トリュフの香り高さ、
セップ茸のコク、栗の柔らかな甘みと
本当にピタリと合います。
お互いが高め合い
余韻が長く続きます。
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さてお魚料理が続きます。
ハタのポワレ 法蓮草のソテーを添え
黒胡椒風味のジュと共に
ハタの、ふわっとしながら
繊細で引き締まった白身と
香ばしくパリパリとした皮目の
バランスがとても良く、
こちらの赤ワインとバッチリ。
黒胡椒風味のジュが
主張しすぎないけれどコクを与えます。
そしてここで最後の赤ワインを、、
1964年 Chateau MARGAUX
シャトー・マルゴー
深みのある茶がかったガーネット色。
まだ若い印象です。
ブラックチェリーやカシスの甘みが
まだ存在し、腐葉土や
木のニュアンスが出ている。
ですが、トリュフや木の香りが
もっとあっても良いのでは?と
思うくらい控え目。
こちらは私が10年前くらいに購入して
セラーでずっと寝かせていたワイン。
先日飲んだ
1966年シャトー・ベイシュベル同様
(→先日の記事)
マーラ・ベッセ社蔵出しワインです。
だからなのか、分からないのですが
両方とも60年代なのに
まだどこか若さがあり
熟成しきっていない印象があります。
そこにお肉料理
蝦夷鹿のポアレをソースポアブラードで
根セロリのピュレと牛蒡を添えて
柔らかく、繊細な肉質で、
噛むと蝦夷鹿ならではの香りと
甘みがジワッと広がり
ソースがより深みを出します。
牛蒡が熟成したワインの
土っぽさと合います。
とても繊細な美味しい一皿。
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さて、軽めのデザート
アヴァンデセール
そしてデザートはこちら
“モンブラン”栗とカシスのアンサンブル
柚子のグラスをあしらって
秋を感じる一皿。
まろやかな栗の風味と、
柚子がアクセントに。
香り、触感ともに大満足★
そして最後に小菓子が出て
ミニャルディーズ
ハーブティーと美味しく頂きました。
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それにしても、今回のおまかせコースは
感動、完璧でした。
熟成ワインは開けてみないと
どうでるか分らない、難しいものです。
飯塚シェフの突出した才能に
触れることが出来た、
貴重な体験でした。