日本におけるイタリアワインの第一人者、内藤ソムリエのいるお店。コースの料理に合わせて内藤さんセレクトのワインを頂く、『ワイン・ペアリング』がお勧めです。内藤さんの楽しいトークとイタリア各地のワインを、料理と共に楽しむことが出来ます。ワインを勉強している方には、特にオススメのお店です。
◆ワインやお料理のこと◆
☆★内藤ソムリエのご紹介★☆
こちらのお店には、
ワイン業界で知らない人はいない、というほどのイタリアワインの第一人者
内藤ソムリエ
がいらっしゃいます。
右から内藤さん、私、 永瀬さん
◆
内藤さんは、日本における
イタリアワインの第一人者として
知られていて、ワインスクール
『アカデミー・デュ・ ヴァン』の講師を
務める他、専門誌の監修をされるなど
様々な方面でご活躍されています。
イタリアワインに関することなら
まずは内藤ソムリエ!というほど。
日本における
イタリアワインの「先生」として
尊敬する人は数知れず。
そして、内藤さんは
第1回JETCUPイタリアワイン
ベスト・ソムリエ・コンクール
で優勝をされています。
そしてなんと!
今年11月に開催された
第8回JETCUPイタリアワイン
ベスト・ソムリエ・コンクール
では同じお店
ヴィーノ デッラ パーチェの
永瀬さんが優勝をされました!
おめでとうございます❤
優勝者が2人もいらっしゃるお店、、
本当にすごいですね。
イタリアへの強い愛が感じられます。
イタリアは小さな州から大きな州まで
ワイン産地がたくさんあり、
勉強してもしても、
覚えることはたくさん。
格付けも増えていくし、土着品種も
たくさんあるし、造り手もたくさんいるし、、
何より多種多様なワインが
豊富にあります。
だからこそ魅力たっぷりなのですが☆
◆
「イタリア全土 、
ほぼ全てのワイン産地を歩いた」
という内藤ソムリエ。
分らないことを尋ねたり、
「この地域は、、?」
と、少しつぶやいただけで
すかさず素晴らしいコメントを
頂くことができます。。
(知識もサービスもさすが!)
イタリア生産地の位置関係や
標高の高さ、葡萄やワインの味わいの
特徴など、スラスラスラ、、、♪
と魔法のように出てきて、
いつのまにかワインと一緒に
イタリアに居るような、
そんな錯覚を覚えるほど。
「現地に行かれた感じの料理
&ワインの実践を
そのままお伝えすることが、
外国人(日本人) としてのリスペクトだと
思っています。
ソムリエやシェフありき…
というよりは、
まずイタリアありきだということを
念頭に置いています。」
と仰る内藤さん。
常に情熱を持って、突き進む方の
お言葉は、深く心に響き、
このような素晴らしい方が
あと何人日本に居るのだろう、、
と、自らを省みながら
つい考えてしまいます。
◆
さて、内藤さんにお任せで
頂いた素敵なワインとお料理は
次回お伝えしたいと思います♪
つづく、、、。
★JETCUPイタリアワイン
ベスト・ソムリエ・コンクール★
「イタリアワインに関わる
ソムリエの育成と、
その知識と技術の向上、
そしてイタリアワインの振興を目的」
(by.日本ソムリエ協会)
として開催されている大会です。
☆★ヴィーノ・デッラ・パーチェ①★☆
今回はワインとお料理のご紹介。
ワインもお料理も
全て内藤さんにお任せです♪
◆
スタートは泡から。
2009年
タメリーニ
スプマンテ・メトド・クラシコ
エクストラ・ブリュット
ミッレジマート
洋ナシや青りんごの香りが
ふわっと上がり、華やかでありながら
キリッとキレがあり
程よい飲み応えがある、
飲んでいて楽しい泡♪
こちらは、白ワインで有名な
”ソアヴェ”の葡萄
ガルガーネガで造られています。
そこにまずは、
可愛らしい、、
軽いお口とりの、鱈白子フリット
トロッととろける白子に
レモンをかけると
質の高い泡と厚みを持つ、
こちらのスプマンテと
ピタリときます♪
そして泡の次は、
「白」ではなく赤ワイン☆
2012年
Antelio
アリアニコデル・ヴルトゥレ
(造り手:カメルレンゴ)
コウイカとカルチョーフィのソテー
柔らかく弾力のある香ばしい
コウイカに、赤ワインの
ボディはあるけれど
滑らかなタンニン、が良く合います。
「カルチョーフィ」いわゆる
アーティチョークですが、
これが持つ酸味が
赤ワインの持つ、プラムや
ドライフルーツの芳醇な味わいを引き締め、美味しい♪
◆
そして次は、、
綺麗なロゼです☆
自家製干し鱈、じゃがいも、
トマト和えスパゲッティ
こちらの自家製干し鱈は、
噛むほどに旨味が出て
スパゲッティ全体が
深みのある味わいに。
そこに、ほのかにキャンディような
甘い香りがありながら、ミネラルが
中盤から主張する、こちらのロゼ、
見事に合うんですね。
お互いを邪魔せず、引き立たせます。
◆
そこへ、次は赤ワイン。
2010年
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
(造り手:ラ・セレーナ)
手打ちパスタのカヴァティエッディ
子羊ラグー、 卵、ペコリーノチーズ
プンタレッラ和え
これぞイタリア!というような一品♪
子羊ラグーの独特の旨味と
ペコリーノチーズの柔らかな旨味が
上手く絡んだ、
モチモチのカヴァティエッディ。
そこにこちらのワイン、
モダンなタイプで
香り、味わい共に芳醇で
子羊やペコリーノチーズに負けません。
ですがタンニンが程よく、
すっとキレの良い感じが、
こちらのパスタと良く馴染みます。
◆
それにしても、
イタリアの土着品種のワインと
お料理がとてもピッタリで楽しい☆
こういう合わせ方があるんだ!
と楽しみながら
お食事は進みます♪
☆★ヴィーノ・デッラ・パーチェ②★☆
前回に引き続き
ワインとお料理のご紹介です。
◆
パスタの次はセコンド。
それに合わせるワインは、赤ワイン。
2008 年
バローロ モンヴィリエーロ
(コメンダトーレ・G・B・ブルロット )
鳥取産鹿肉ロースト
弾力があるけれど
とても柔らかく、噛むと
鹿肉の旨味がジワッと広がります。
こちらに合わせる赤ワインは
バローロですが、
こちらは、とてもキメ細かく
エレガント。
その質感と柔らかな肉質がとても合い、
黒果実とどこか野生味のある香りが
ふわっと包み込み
鹿肉の旨味を引き立てます。
ワインとお料理の合わせ方で
色んな発見ができます♪
そして最後はドルチェ。
、、に合わせるのは甘口デザートワイン♪
2002年
グレコ・ディ・ビアンコ
(CAPO ZEFIRIO)
ズコット
『ズコット』は、トスカーナ地方
フィレンツェのセミレッドケーキですね。
少し凍った中にナッツなどが
ふんだんに盛り込まれていて
とても好きなデザート♪
そこに琥珀色の甘口ワインを合わせます。
こちらは、葡萄を乾燥させ糖度を高めた
甘口ワイン。
甘さはありますが、
シェリー酒のような香りと
ドライフルーツやスパイスを感じ
最後はスキッとキレがあります。
これが、、とても良く合います。
セミフレッドのミルクの旨味に
彩を添えてくれます。
◆
今回のワインを振り返ってみると、、
①スプマンテ:ヴェネト州(北)
(葡萄:ガルガーネガ)
②赤ワイン:バジリカータ州(南)
(葡萄:アリアニコ)
③ロゼワイン:プーリア州(南)
(葡萄:ボンビーノ・ネーロ)
④赤ワイン:トスカーナ州(中央)
(葡萄:ブルネッロ)
⑤赤ワイン:ピエモンテ州(北)
(葡萄:ネッビオーロ)
⑥デザートワイン:カラブリア州(南)
(葡萄:グレコビアンコ)
全て異なる州の、異なる土着品種です。
「イタリアワインはやはり
郷土性のちゃんとした各地イタリア料理と
合わせる事によって
初めてその存在意義が
成立するのではないか。。」
と仰る内藤さん。
お料理とワインとの素敵な相性で
より美味しく頂け、
様々な州の魅力を見せてくれるのは
内藤さんだからこそ。
お料理、ワインを供する時間を予測し、
それに合わせて、それぞれのワインに
「どのくらい前にこのワインは抜栓する」
と決め、ワインを最高の状態に持っていく。
◆
「イタリアを 旅 するような、
その飲み方さえ浸透してくれたら、
数多いイタリア土着品種ワインも
もっと受け入れてもらえるのかな、
と模索の日々です。」
常に熱い想いを持って
日々向き合っているからこそ、
他の追随を許さない
イタリアワインの第一人者として
あり続けるのですね。
◆
ワインもお料理もお任せで
美味しく楽しめ
ますますイタリアワインが
好きになりました♡
これだけすごい内藤さんですが、
物腰柔らかく、とても楽しい方です☆
是非皆さまも、内藤さんの
考え抜かれたマリアージュを楽しみ
イタリア気分に浸ってみては
如何でしょうか♪